いつかやってみたいと思っていた飛騨高山の藁の椅子作り。
「どうやって作るのでしょう?」と心がざわつきます。作ったことがないものは想像のままで、そこには真実味がありません。見たり聞いたりするだけでも実態は感じることができないものですね。
ちょうどよい機会がありましたので習いに行ってきました。青森産の米の藁を当日の講習会で使用したのですが、それはそれは作り立ての藁なので、ゴワゴワとして床で暴れます。肘に巻きつけて、藁を少しづつ大人しくさせて作業の準備を整え開始しました。頭で考えると藁を潜らせる場所を間違えてしまいそうなのですが、身体に覚えさせるように、そして鼻でリズムを取りながら一定のリズムで進めていくと調子良くできます。それが頭に意識がふと戻ると、あら?ここでよかったかしら?と不思議と迷ってしまいます。モノを作るとこの身体が覚えるという醍醐味を感じることがあるのですが、すると一心不乱に作り続けることができ仕上がる頃には「わぁ愉しかった!」となります。
自然のモノを使って、身体を使う、感覚で作る、それが実用品なら尚嬉しい!やってみたかった藁の椅子作り、想像していたより難しかったですが上手く作りことができました。